いまも新型コロナウイルスの感染拡大によって世界が揺れ続けています。解決策を見つけることができず、感染のさらなる拡大を防ぐには、人との接触機会を減らすことだけが唯一の処方箋であるかのようです。
多くのライブイベントや社内イベントが延期・中止となりました。緊急事態宣言が発令され、より一層、自粛モードは高まります。リモートワークが急拡大し、自宅で過ごす人たちが増え続けています。この状況でも快適に過ごそうとオンラインによるコミュニティ形成が活発化するなど新たなムーブメントが生まれています。
もともと情報発信ということで考えれば「リアル」だけ、「ヴァーチャル」だけという線引きは無く、双方が混ざり合うことが、相乗効果を発揮しています。つまり、インターネットが普及したことで「リアル」な情報の到達スピードが早まったのだと考えています。
新型コロナウイルスの感染拡大により「リアル」イベントの開催が困難となっている昨今、話題の「オンラインイベント」において、大切なことは「リアル」なイベントを盛り上げられるスキルがあるかどうかです。目の前にお客さんはいませんが、徹底して視聴者の視点に立てるか、主催者の想いを伝えるシナリオづくりができるか、視聴者の期待感やモチベーションを高める演出ができるかどうかがイベントの成功のカギとなります。
イベント動画配信においてイベント会社だから実現できることは、まず会場やスタジオ・機材に関する幅広い知識、そして数々のリアルイベントで培った経験、発信される情報に合わせたトーン&マナーの理解、臨場感のあるカメラワークなどを含めた観るものを惹きつける演出力。「リアル」なイベントを盛り上げるための要素を取り込んだライブ動画コンテンツは、人の心を動かす「ヴァーチャル」イベントを実現します。
そもそもイベントを開催する狙いやメッセージを届けたいターゲット設定など、目的がしっかりしていれば、イベントを成功に導きやすいです。さらに目的を実現するための効果的なコミュニケーションツールの選定の幅も広くなり、予算や開催時期に合わせて様々な提案ができます。ソフトとハードで考えると「目的=ソフト」を効果的に伝えるための「手段=ハード」は無限に存在します。例えば展示場を活用したリアルイベント、ライブハウスでのコンサート、ユニークベニューを活用したオフサイトミーティング、SNSによる情報拡散、ライブ動画配信、参加者との関係性を醸成するヴァーチャルコミュニティの形成など「リアル」と「ヴァーチャル」を行き来する様々な手法を考えることができます。
しかし、「手段=ハード」から考えてしまうと失敗するケースが多いと思います。例えば、会場を先に決めてしまうと会場費で予算が圧迫され、広報活動費が捻出できなくなる。新型コロナウイルス対策で話題となっているからライブ配信したいと先に考えてしまうとスタジオや機材の調達などの手配で追われ、大切な演出が二の次になってしまう。
これらの課題を解決に導くのがイベントのプロであります。
映像や音声をリアルタイムに視聴者に配信する「インターネット生放送」などに代表されるライブ配信と、いつでも視聴可能なオンデマンド配信の良いところを合わせた「疑似ライブ配信」。あらかじめ作成しておいた動画を使ってライブ配信を行うので、「ライブ配信」に比べ配信時の機材もシンプルになり、現場の対応も少人数で済みます。
「ライブ配信は不安」「メッセージの言い間違いを避けたい」「事前に社内チェックしておきたい」「感染防止のため少数スタッフで実施したい」などのご要望のあるお客様に向いている配信方法です。いつでも視聴できてしまうオンデマンド配信よりも一過性のある「疑似ライブ配信」の方が視聴されやすい傾向にあり、「その瞬間を共有」しているという体験から一体感を生み出すこともできます。弊社で先日行われた「疑似ライブ配信」の動画収録リハーサルの様子です。